スタートアップにおすすめのオフィスとは?注意すべきポイントやシェアオフィスの活用方法を紹介!
2022年12月6日
スタートアップ企業として開業する際は、今後の経営などを考慮して、できるだけ低価格で起業を進めていきたいですよね。そこで本記事では、スタートアップにおすすめのオフィスについて詳しく解説を行い、注意すべきポイントやシェアオフィスの活用方法についても徹底解説していきます。
目次
スタートアップがオフィスを借りる際に注意すべきポイントとは?
他にはない、それまでなかった新しいアイディアを活用し、新しいビジネスチャンスに着目して短期間での成長を志向する会社をスタートアップをスタートアップ企業と呼びます。
では、スタートアップがオフィスを借りる際、どのようなポイントに注意すればいいのでしょうか。
予算に合ったオフィスを選ぶ
『スタートアップ』企業では特に、起業時は業績が安定しないのが通常。所定の予算に合った家賃のオフィス選択を重要視すべきです。
また、広さや形態などの条件が似通った物件でも、オフィスの所在地によって賃料も大きく異なっています。その点も十分に考慮して、予算に合ったオフィスを選んでいきましょう。自社の予算に見合った賃料のオフィスを選択すれば、経費の支出抑制にも繋がり、事業が軌道に乗るまでの期間の蓄えが作りやすくなります。
開業資金などを綿密に計算した上で利益計算を行い、その上で今後必要な運営資金なども算定をして、予算に合ったオフィスを選びましょう。
立地を選ぶ
スタートアップオフィスを選択する際には、駅付近などの交通アクセスの良い場所を選ぶことも重要です。オフィスが駅やバスなどの交通機関に近く、通勤しやすい環境があればスタッフが毎日経験するストレスも軽減できます。
そのほか、立地条件として見過ごせないのが、近くにコンビニエンスストアがあるかどうか。近くにあれば軽食や飲料水の購入に困ることはありません。近くにカフェやレストランなどがあれば、スタッフ同士のミーティングなどで使用することもできます。
さらに、オフィス業務に欠かすことができない銀行や、重要書類を送付するための郵便局などが近くても、便利でしょう。
従業員数や利用方法に合ったオフィスを選ぶ
スタートアップでは、起業当初から大人数のスタッフを抱えることはありません。比較的小規模のオフィスの利用がおすすめです。そして事業に大掛かりな設備などが不要であれば、コンパクトなオフィスにまとめた方が、よりスタッフ同士の連携も簡単にできます。
今後、事業拡大やスタッフ増員などを考えており、最初に契約したオフィスで事業を継続したい場合、広めのオフィスをあらかじめ確保しておきましょう。
このように、従業員や利用方法に合ったオフィスを選ぶのも、スタートアップ時には重要です。
増員に応じて柔軟に対応できるオフィスを選ぶ
スタートアップで起業して事業に成功すれば、現状よりも大きなプロジェクトなども手掛けることになるでしょう。スタッフの増員などに伴う移転なども考慮する必要があります。したがってスタートアップでは、前述のような事業拡大に伴う転居などに柔軟に対応できるオフィスを選ぶのも重要なポイントです。
しかし、賃貸オフィスの中には、年単位の契約期間の終了後にしか、退去させてくれない制約を設けているケースも多く見受けられます。
起業当初から今後の事業展開を入念に検討して、契約期間終了前後の柔軟な対応や、契約期間の短縮などに応答してくれるかを事前調査しておきましょう。
必要な物と不要なものを見分ける
多くのスタートアップ企業は、他の一般的な企業と違って、ネット環境やデスクや椅子、少しの備品などがあればすぐに事業をスタートできます。スタートアップ時は、開業資金なども限定されるので必要なものと不要なものを仕分けることが重要です。
例えば部屋の数などは、スタートアップ企業などの小人数制の企業では1部屋あれば十分でしょう。必要以上に広い部屋を借りて、高い賃料を支払わねばならぬ状況を回避しましょう。部屋の広さとはまた別に、トイレなどは将来的な女性スタッフの採用なども考慮して、男性用と女性用に分かれているかなどの事前確認は欠かしてはなりません。
社員のニーズを反映させる
自社オフィスを構える際は、自社で働く社員を最優先に考え、社員のニーズを反映させるオフィスを選ぶことが重要です。事前に社員に対して、具体的なレイアウトや内装に求めるデザインなどをリサーチしましょう。社員に対して入念なリサーチをしながら、理想的なデザインなどを煮詰めていけば、社員にとって快適なオフィス像が明確になります。
少々時間を要する方法ですが、社員の意見や要望を採用することで社内の連帯感・一体感も高まるので、おすすめの方法です。
アイディアが生まれやすいオフィスを選ぶ
発想を邪魔するものを排し、快適な空間で仕事ができれば、社員や経営者から新しい画期的なアイディアが生まれる可能性も高まり、また当然快適であれば作業効率も向上します。
例を挙げると、TwitterやGoogleなどの大手IT企業では社員はみな、リフレッシュルームなどがある快適な職場環境を提供するなどして、アイディアの創出を企業側が助けています。その他にも、 禅仏教からヒントを得たマインドフルネス瞑想を企業研修で取り入れるなどしています。考え方にしろ職場環境にしろ、アイディアは生まれやすい環境であるに越したことはありません。
利用時間の制限がないオフィスを選ぶ
賃貸オフィスのほとんどは、24時間利用可能ですが、なかには利用時間や曜日を限定している事例もあります。仮にこのようなオフィスを選んでしまっては、予期せぬ残業発生時に緊急対応できません。事業を効率的に展開していくためにも、時間や曜日制限などがなく、能う限り自由に利用できるオフィスを選ぶことが重要です。
古いビルなどでは、セキュリティシステムや空調設備が古く、閉館時間がやむを得ない事情で早い場合もあります。事前に確認をしておきましょう。
賃貸オフィス以外でスタートアップが選ぶべきオフィス
ここからは一見すると賃貸オフィスと形式が似ていますが、詳細が異なるいくつかのオフィス形態を紹介していきます。事業規模や業種によって、選択するべきオフィスも異なっているので、スタートアップ時の参考にして下さい。
レンタルオフィス
最初から通信機器や設備などが備え付けられているオフィスを、短期間のみレンタルする形態がレンタルオフィスです。少人数スタートの企業では、本格的に事務所を構える必要もないので、レンタルオフィスはおすすめできます。ほとんどの業務に必要な設備や環境が整えられているので、入居から実際の業務までスムーズにおこなうことができるでしょう。
レンタル料金も、賃貸オフィスに比べて低価格で利用可能。開業資金に困っている人でも利用しやすいのもメリットです。
レンタルオフィスの利用に向いている企業
スタートアップ時に賃貸オフィスを利用しても、作業スペースのみの契約ならば、会議室や応接室などを利用できません。しかし、レンタルオフィスならば、会議室や応接室を構えることができるので、会議室や応接室を自社に構えたい企業にはおすすめです。また、レンタルオフィスは手軽にワーキングスペースを確保できるので、事業所以外の作業環境を整えたい企業にも向いています。
営業時間に関しても、レンタルオフィスは24時間営業している店舗が多いので、時間を気にせずに仕事をしたい企業にもおすすめです。またレンタルオフィスは初期投資費用が低額で済むので、起業時の出費を抑えたい企業にも向いているといえます。
シェアオフィス
シェアオフィスは、サービス付の共用施設の充実したオフィスです。複数の事業者が1つのワーキングスペースをシェアして、業務を行うこともあります。
都心地に近いシェアオフィスを利用して、シェアオフィスの住所を事業所の所在地に設定すれば、顧客からのイメージアップにも繋がります。また、シェアオフィスを利用して1人でスタートアップを始める際に、他の利用者と交流を深めれば、他の利用者からのさまざまなアイデアを取り入れることもできます。
シェアオフィスは営業時間内であればいつでも利用可能なオフィス形態であり、利用料金を月極などで支払うのが一般的です。
シェアオフィスの利用に向いている企業
シェアオフィスは他の事業者との共有スペースなので、特別な事業所などが必要でない企業におすすめのオフィス形態です。また、シェアオフィスの住所を事業所の所在地として利用できるので、自宅以外の住所を法人登記したい企業にも向いているといえます。共有のワーキングスペースなので低価格で利用でき、少人数のスタートアップ企業にもおすすめできます。
シェアオフィスはさまざまな業種が一堂に会するワーキングスペースなので、異業種との活発な交流を求めている企業及び個々人にも向いています。インターネット環境も良好であるため、PC環境さえあれば業務が完結する企業にも向いているオフィス形態です。
コワーキングスペース
コワーキングスペースはシェアオフィス同様に、他業種の人と1つのスペースを共有して仕事をするシステムですが、時間単位での利用や支払いができるのが特徴。また、施設内でドリンクの無料提供サービスなどをする場合も多いので、快適に利用することができます。
スタートアップ希望者がビジネスパートナーを見つけるためのスペースとして利用することも多く、事業者同士のコミュニケーションを取りやすいのも特徴として挙げられます。
コワーキングスペースの利用に向いている企業
コワーキングスペースを利用すれば、他の業種との密なコミュニケーションが容易に可能になるので、多くの事業者との交流を持ちたい企業に向いています。支払い方法に関しても、月額制だけでなく時間制も採用しています。時間単位で不定期に利用したい企業にもおすすめです。利用時間も24時間営業で運営しているケースが多いので、いつでも気軽に利用したい企業にも向いています。
サービスオフィス
前述で解説したレンタルオフィス同様に、通信機器や設備などが整った状態で利用できるオフィスがサービスオフィスです。サービスオフィスはレンタルオフィスに比べてセキュリティ対策、個客対応、内装などの面で高いクオリティを有しています。したがってレンタルオフィスよりも高品質を求める場合に適しているワーキングスペースです。
高品質を提供しているワーキングスペースなので、大口取引先との商談などが多いスタートアップに向いています。
サービスオフィスの利用に向いている企業
サービスオフィスは、他の一般的なワーキングスペースと比較して高品質のサービスを提供しているので、大手との取引が多くて外面上の体裁をきちんと印象づけたい企業に向いています。また、内装やサービスにもこだわっているので、来客者にも好印象を与えたい企業には最適なオフィス形態です。
士業やコンサルティングなどの専門的な事業を行っている人に対して、「独立応援キャンペーン」など、特別なサポートを実施している場合もあります。
スタートアップがシェアオフィスを利用するメリット
スタートアップがシェアオフィスを活用すれば、低価格で作業がしやすいオフィスでスムーズに事業を進めることができます。ではここからは、スタートアップがシェアオフィスを利用するメリットについて詳しく解説をしていきましょう。
オフィス開設までのスピードが早い
開業したばかりのスタートアップは、事業資金や蓄えなども少ないので、本格的な事務所を開設することができない場合が多いです。しかし、シェアオフィスにはビジネスに必要な設備、ネット環境などのサービスが設置されているので、最短でオフィス開設できるのがメリット。
最初からビジネスデスクや椅子、プリンター、インターネット回線などが設置されており、入居と同時にオフィス開設ができます。
什器や備品を購入する必要がない
前述でも解説したように、シェアオフィスには最初からビジネスに必要な設備や環境が整えられているので、什器や備品を購入する必要がないのもメリットです。 オフィス開設時に什器や備品のコストを削減できれば、多少でも今後の経営のための蓄えができるので、ゆとりを持った事業展開が可能になります。
通信設備を導入するコストがかからない
通所のオフィス開設では、インターネット環境を整えるために専門の電気工事業者に依頼して電気工事を行わなければなりません。当然のことですが、電気工事を依頼すれば多額の費用がかかってしまいます。しかしシェアオフィスには最初からインターネット環境が整っているので、電気工事なども不要となります。
オフィス開設では、電気工事費用もかなりの割合を占めているので、このように通信設備を導入するコストがかからないのもメリットといえます。
他業種との交流の機会が増える
シェアオフィスはさまざまな業種の人が利用しているので、活用することで他業種との交流の機会が増えるのもメリットです。コワーキングスペースのような定期的な交流会は実施していませんが、多少なりの交流が生まれて新しいビジネスアイディアが生まれることもあります。また、交流によって新しいビジネスパートナーを発見することができるのもメリットです。
柔軟に働くことができる
シェアオフィスは24時間体制で営業している店舗が多いので、活用することで時間を限定されずに柔軟に働くことができるのもメリットです。特にスタートアップ企業の創業当初は、価格の低いオープンスペースを利用して、企業規模の拡大に伴い個室に移動するのもおすすめの方法といえます。このように、その時々の事業状況次第で勤務状況を柔軟に変更できるのもシェアオフィスのメリットです。
スタートアップこそシェアオフィスを活用して事業を成長させよう
スタートアップなどの開業開始時には、資金も少ないので本格的な事務所を開設するのは大変です。したがって限界まで低コストでの事務所開設が必要不可欠になります。そこでシェアオフィスを活用すれば、低価格で事業に必要な設備や環境が整っているオフィスをすぐに利用可能です。
今後本格的にスタートアップして、本格的に事業展開を考えているのであれば、ぜひ本記事を参考にして頂いてシェアオフィスを有効活用して事業を成長させてください。