コワーキングとシェアオフィスを徹底比較!あなたにおすすめのオフィスタイプはどっち?
2022年11月7日
働く場所が多様化し、オフィスへ出社する以外の働き方が増えています。そんな中、特に注目したいのが「シェアオフィス」と「コワーキングスペース」です。双方似た意味の言葉として使われることもありますが、それぞれに特徴があります。
この記事では、コワーキングスペースとシェアオフィスを徹底比較し、どちらがおすすめのオフィスタイプであるのか紹介します。シェアオフィス・コワーキングスペースのどちらを活用するべきかお悩みの方は必見です。
オフィス選びで重要視すべきこととは?
まずは、オフィス選びで重要視するべきポイントを紹介します。オフィス選び時のポイントは、次の3つです。
- オフィスレイアウト
- 什器スペース
- 立地(周辺環境)
それぞれ詳しく解説します。
自社に適したオフィスレイアウトを事前に決めておく
自社に適したオフィスレイアウトがどのようなものなのか、オフィス選びの前に決めておきましょう。
例えば、ABW(Activity Based Working)を導入していたり、部署間のコミュニケーションを重視している場合は、フリーアドレス制のレイアウトが良いでしょう。一方、組織形態に合わせた指揮系統を重視する場合は部署ごとの固定席に加え、社長室や管理職専用の執務スペースを用意する必要があります。
コミュニケーションを重視する場合はコワーキングスペースを選んでも問題ありませんが、指揮系統を意識した固定席を用意したい場合は、シェアオフィスを選ばないと理想のレイアウトを組むことは難しいでしょう。
オフィスレイアウトによって向いているオフィス形態は異なるので、事前に自社に適したレイアウトを考えておくことが重要です。
必要な什器がおけるスペースがあるかを確認しておく
必要な什器を設置できるスペースがあるのか確認しておくことも必要です。例えば、コピー機やスキャナーなどの機器はもちろん、立ちミーティングテーブルなど自社が使いたい什器の置き場所を含めたレイアウトが可能かチェックしましょう。
ただし、シェアオフィスやコワーキングスペースには複合コピー機などの什器が予め備わっています。用意されていない什器を専有スペースに設置可能なのか確認してみると良いでしょう。
立地や周辺環境をチェック
オフィス立地と周辺環境の確認も忘れてはいけません。
例えば、通勤がしやすい立地であるのか、昼食休憩を取れる飲食店があるか。実際にオフィスで働きだした際のライフスタイルを想像してみると良いでしょう。
また、五反田などビジネス街として有名なエリアにオフィスがあれば、対外的な信用向上も期待できます。
シェアオフィスとは?
シェアオフィスとはレンタルオフィス(什器付きのオフィス|セットアップオフィス)と同様の機能を持ちつつ、さらに様々なサービスが付帯しているオフィス形態です。
シェアオフィスには受付機能やアメニティなどのサービス、他の入居者と共有の会議室やラウンジ等が用意されていることが一般的で、入居したその日からビジネスを始められる環境が用意されています。
そんなシェアオフィスの主な特徴は、次の3つです。
- 専有スペースとコワーキングスペースの両方を利用可能
- 賃貸オフィスより安価
- 創業初期には不向きな側面
それぞれ詳しく解説します。
専有部とコワーキングスペースを利用することができる
シェアオフィスでは、専有スペースとコワーキングスペースの両方を使えます。そのため、業務の内容に合わせて働くエリアを変えられることが特徴です。
例えば、普段の業務はコワーキングスペースで開放的に行い、ミーティング時や集中したい時は自社の専有スペースで業務するなど、柔軟な働き方ができます。
また、コワーキングスペースを使えるので、社員が増えた際に席を用意しやすいこともメリットと言えます。通常の賃貸オフィスでは社員が増えたら什器を用意しなければなりません。シェアオフィスの場合、附帯するコワーキングスペースを使えば、新入社員の即日受け入れも可能です。
賃貸オフィスより安価に様々な設備が利用できる
シェアオフィスでは、賃貸オフィスより安価に多様な設備が利用できます。
まず、シェアオフィスは賃貸オフィスよりも共有スペースが多いため、その分月額賃料は安く抑えられています。しかし、安価な賃料内で受付サービスやラウンジ、郵便物受け取りなどのサービスを受けられることに加え、ドリンクサーバーや複合機、Wi-Fi環境などの設備が利用可能です。
賃貸オフィスのように自社で一から用意せずとも、快適な環境で働けることがシェアオフィスの特徴と言えます。
固有のオフィスを持てる一方、創業初期には不向きな側面も
シェアオフィスを利用することで固有オフィスを安価に持てる一方、創業初期には不向きな側面もあります。
まず、シェアオフィスの賃料は賃貸オフィスと比べると安価ですが、固定費には変わりありません。自宅の1室をオフィスにすることと比べると負担は大きくなるので、スモールスタートしたい場合には不向きと言えるでしょう。
また、創業初期にシェアオフィスを本拠地としていると、金融機関の口座開設や融資の審査が通りづらい傾向があります。
昨今、金融機関の意識も変わりつつありますが、保守的な金融機関だと賃貸オフィスや自宅オフィスなどの旧来型オフィス形態を求められがちです。覚えておきましょう。
コワーキング(スペース)とは?
続いて、コワーキングスペースについて紹介します。コワーキングスペースとは、シェアオフィス同様の機能を備えつつ、さらにフリーアドレス制のオフィスです。
コワーキングスペースにはシェアオフィスのような占有スペースはなく、図書館のように開放的なエリアの席で仕事をします。シェアオフィスより安価に利用でき、様々な業種業態のビジネスパーソンと交流できる環境であると言えます。
そんなコワーキングスペースの特徴は、次の3つです。
- オフィスに必要な空間や設備が共用で利用
- サードプレイスとして最適
- セキュリティ面やプライバシー面に注意
それぞれ詳細を解説します。
オフィスに必要な空間や設備が共用で利用できる
コワーキングスペースでは、オフィスに必要な空間や設備が共用で利用できます。コワーキングスペースの設備はシェアオフィスと同等に用意されているので、複合コピー機などの什器やWi-Fiなどのネットワーク環境を自分で用意する必要はありません。また、打ち合わせ用のブースなど、個室が使いたい時のスペースも用意されているため、外部とのミーティングも問題なく行えます。
サードプレイスとして最適な環境
コワーキングスペースはその特性上、サードプレイスとして最適な環境であると言えます。
サードプレイスとは、文字通り「第3の場所」を意味します。ファーストプレイスの自宅、セカンドプレイスの職場に次ぐ場所で、ストレスなく居心地の良い空間をサードプレイスと呼ぶことが一般的です。
そして、その考え方をオフィスに取り入れた形態が「サードプレイスオフィス」です。(サードプレイスオフィスについては「サードプレイスオフィスとは?タイプ別の特徴とメリット、導入事例や注意点を紹介」も合わせてご覧ください)自宅でも会社でもなく、ストレスなく働ける環境として、コワーキングスペースは手軽に活用できるオフィス形態として注目されています。
コワーキングスペースは働きやすい環境を整えるために、多くの場合、上品で心地よい空間になっています。例えば、私たちANDSPACEが運営する「VENTURE MAFIA 西五反田」ではモノトーンと温かみのある木材を使用した内装とオフィスワークに最適な什器を用意していたり、「VENTURE MAFIA 東五反田」では都心でありながら緑と自然光を感じられるオフィス空間にしていたりと、気持ちよく働けるサードプレイスとしてコワーキングスペースは最適です。
創業初期には最適だが、セキュリティ面やプライバシー面に注意が必要
コワーキングスペースはシェアオフィスよりも安価に利用できるため、固定費をできるだけ抑えたい創業初期でも比較的少ない負担で利用できます。
そのため、ストレスのかかる創業初期にサードプレイスとして利用したり、自宅住所を公開したくないスモールビジネスオーナーが、本店所在地として利用したりするのに最適です。
一方、コワーキングスペースには占有スペースがなく、隣に全く知らない人が座ることも多々あります。
セキュリティ面やプライバシー面には注意しなければなりません。例えば、席を立つときはPC画面を閉じることや、重要な書類を机に置きっぱなしにしないことなど、基本的な情報漏洩対策は徹底しましょう。
ただし、コワーキングスペース自体のセキュリティは対策されていることも特徴です。コワーキングスペースのネットワーク環境はセキュリティ化されており、カフェなどのフリーWi-Fiで業務するよりは安心です。また、「VENTURE MAFIA」ではスマートロックなどのセキュリティ対策も施しているので、創業初期の皆様が安心してご利用いただける環境を整えています。
自分の働き方にあったオフィス選びが必要
ここまで、シェアオフィス・コワーキングスペースそれぞれの特徴について紹介してきました。それぞれの特徴は次の通りです。
シェアオフィスの特徴
- 専有スペースとコワーキングスペースの両方を利用可能
- 賃貸オフィスより安価
- 創業初期には不向きな側面(コワーキングスペースと比べると固定費がかかるなど)
コワーキングスペースの特徴
- オフィスに必要な空間や設備が共用で利用
- サードプレイスとして最適
- セキュリティ面やプライバシー面に注意
これらの特徴をふまえ、シェアオフィス・コワーキングスペースそれぞれに適している人を紹介します。
シェアオフィスが適している人
シェアオフィスに適している人は、次のようなニーズがある方です。
- 対外的に使えるオフィスを用意したい
- オフィスの立地にもこだわりたい
シェアオフィスでは占有スペースが使え、共用の打ち合わせスペースも用意されているため、対外的なミーティングが多い企業にオススメです。シェアオフィスには受付ラウンジも整備されているため、企業としての第一印象も良いでしょう。
また、オフィスの立地にこだわりたい場合にも、シェアオフィスはオススメです。特にスタートアップやベンチャー企業の場合、都心部やビジネス街などの立地にあることで、ステークホルダーや求職者からの印象を上げたいというニーズもあるでしょう。しかし、そのような立地で賃貸オフィスを用意すると、安くない固定費がかかります。シェアオフィスであれば、好立地にオフィスを用意しつつ、比較的賃料を抑えることができます。ただし、コワーキングスペースと比べるとコストがかかる点は覚えておきましょう。
コワーキング(スペース)が適している人
コワーキングスペースが適している人は、次のようなニーズがある方です。
- スモールスタートしつつ自宅以外のオフィスも用意したい
- 異業種との交流を持ちたい
スモールスタートとしてコストは抑えつつ、自宅以外のオフィスを用意したい場合、コワーキングスペースを利用することがオススメです。
自宅をオフィスとしていると、息が詰まったり集中できなかったりする人もいるでしょう。コワーキングスペースはサードプレイスとしても利用できるよう、PC1つあれば仕事ができる環境が整えられています。シェアオフィスと比べると固定費を抑制できるため、スモールスタートの妨げにもなりません。
また、異業種との交流を持ちたい場合にもコワーキングスペースはオススメです。例えば、私たちの運営する「VENTURE MAFIA」にはスタートアップ・クリエイター・エンジニア・デザイナーなど多様なビジネスパーソンが集まっています。そのような方々と交流し刺激を受けたいという方には、コワーキングスペースはうってつけと言えるでしょう。
まとめ
シェアオフィス・コワーキングスペースは似た意味の言葉として使われていますが、それぞれに特徴のあるオフィス形態です。
どのようなオフィスを選ぶか考える際は、まず自分たちの働き方に適したレイアウトがどのように組むのかを考えます。ABWを導入している場合はフリーアドレス席が向いているので、コワーキングスペースと相性が良い、などと決められるでしょう。
また、業務に必要な什器をどうするかも協議しましょう。シェアオフィスやコワーキングスペースにも什器は用意されているため、自社独自で使う必要がある什器以外は処分を検討しても良いかもしれません。加えてオフィス立地や周辺環境についても、通勤や休憩時間の過ごし方も含めて考えると良いでしょう。
これらを検討した後は、この記事で紹介したシェアオフィス・コワーキングスペースの特徴を参考に、どちらが向いているか考えてみてください。私たちが運営する「VENTURE MAFIA」は、シェアオフィス・コワーキングスペースの両方をご用意しています。オフィスタイプにお悩みの方は、ぜひ一度見学にお越しください。