ベンチャー企業が賃貸オフィスを選ぶ際のポイントとは? 移転費用を抑えるならシェアオフィス
2022年8月2日
目次
スタートアップ、ベンチャーの移転傾向は、縮小移転から増床移転へ
スタートアップ企業やベンチャー企業とは、大手企業が手を出しにくいような新しいアイデアや技術を使って事業を展開する企業です。比較的年齢層の若い社員が中心となり、少人数で運営していることが多い傾向があります。
スタートアップやベンチャー企業のオフィスの移転は、増床を目的とした移転が多いです。これらの企業は少人数で小規模な賃貸オフィスを使用している場合が多いですが、事業を大きくしていく過程で社員や関係者の数も増えるため、増床移転となります。
社員が増えれば、快適に過ごすための休憩スペースなどが必要になります。さらに、スタートアップやベンチャー企業では優秀な人材を求めているため、開放的な空間やデザイン性など、外部の人に見られることを意識した魅力的なオフィスづくりを意識しているのが特徴です。社員数に対して比較的広いオフィスを利用する傾向があります。
ベンチャー企業におすすめのオフィスの種類
ベンチャー企業が使用するのに向いているオフィスの種類には、次のようなものがあります。
居抜きオフィス
居抜きオフィスとは、前の借主が使用していた家具や内装、備品などがレイアウトされたまま貸し出されるオフィスを指します。居抜きオフィスのメリットやデメリットは次のような点です。
メリット
- 家具や内装、備品が揃っているためコストが削減できる
- 内装工事期間が不要で、すぐに使用できる
デメリット
- 部分的な工事が必要な場合もある
- 備品の経年劣化がある
- 退去時には原状回復が必要
オフィス移転にかかるコストを大幅に削減できることが居抜きオフィスのメリットです。内装のデザインや備品の購入、運搬費などが不要です。さらに、工事期間もないのですぐに使用できます。
しかし、前の借主に合わせてレイアウトされているため、使いにくい箇所があるかもしれません。自社の用途に合わせて工事が必要になる可能性もあるでしょう。また、経年劣化があることも考えておく必要があります。入居後すぐに設備や家具、備品が使用できなくなってしまうような状況では、メリットがあるとは言えません。契約前に状態をしっかりと確認することが大切です。
さらに、居抜きで借りたオフィスでも、退去時には原状回復が必要になる場合があります。契約の際には、退去時についてもしっかりと確認しましょう。
レンタルオフィス
レンタルオフィスとは什器付きのオフィスで、セットアップオフィスと呼ばれることもあります。レンタルオフィスのメリットやデメリットをご紹介します。
メリット
- 内装工事が不要、備品が揃っている
- 初期費用やランニングコストが低価格
- 立地が良いことが多い
デメリット
- 改装ができない
- プライバシーが守れない
- オプション利用でコストがかさむ可能性がある
セットアップ済みなので内装工事が不要で、デスクやチェア、コピー機なども揃っています。また、水道光熱費は料金に含まれていることが多いので、別途支払う必要はありません。また、レンタルオフィスでは保証金なしや低額であることが多く、一般的なオフィスを借りる場合よりも初期費用を抑えられます。
レンタルオフィスは、立地が良い点もポイントです。主要駅に開設されていることが多く、駅からも近いので働きやすい環境を作れます。
デメリットとしては、改装ができないため不便に感じることがある点です。特に、他の利用者に電話の声が漏れてしまう点は、プライバシー流出などの問題になる可能性があるでしょう。
さらに、レンタルオフィスではさまざまなオプションを設定しています。サービスを追加で利用するたびにオプション費用がかかるため、結果的に割高になることも考えられます。契約時にオプションになる項目や費用を確認し、シミュレーションしてみましょう。
シェアオフィス
シェアオフィスとはレンタルオフィス同様内装などのセットアップが終わっているオフィスを指します。レンタルオフィスとの違いは、さまざまな付帯サービスがある点や共用施設が充実している点です。近年はテレワーカーのために企業が借りるケースも増えています。シェアオフィスのメリットとデメリットをご紹介します。
メリット
- 内装工事が不要、備品が揃っている
- 初期費用やランニングコストが低価格
- 必要なスペースに合わせて借りられる
- さまざまなサービスが付帯している
- 住所利用
- 受付
- 法人登記
- 共用施設が充実している
- ラウンジ
- 会議室
- フォンブース
デメリット
- セキュリティ面の不安がある
- オプションによりコストがかさむ
内装工事などが不要で、すぐに使い始められる点ではレンタルオフィス同様のメリットがあります。さらに、必要なスペースに合わせて借りられるため、一時的に多くの人数が集まる場合にも対応可能です。
また、シェアオフィスでは住所利用が可能で、法人登記できる場合もあります。受付がある場合は、郵便物の受け取りや訪問者への対応を依頼することもできます。さらに、共用ラウンジや会議室、フォンブースなどの共用施設が充実しているシェアオフィスも多いです。
シェアオフィスのデメリットは、セキュリティの不安です。入退室の管理等が甘いと安心して利用できません。契約前に納得のいくまで確認することをおすすめします。また、法人登記や住所利用、会議室の利用などがオプションで追加料金がかかる場合もあり、コストが大きくなる可能性もあります。
ベンチャー企業がオフィスを選ぶ際のポイント
ベンチャー企業がオフィスを選ぶ際には、次の4つのポイントを押さえて選ぶと良いでしょう。
立地
ベンチャー企業にとって、社外交流から生まれるアイデアは会社を大きくするために重要となります。アクセスだけでなく、ビジネスやアパレルなど、同業者や今後一緒に業務を行いたいと考えている業種の企業が多く集まる地域を選ぶことが大切です。
また、インターネットを介したコミュニケーション手段はさまざまありますが、ビジネスでは対面で会うことで得られるものも多いです。顧客や取引先との会合が重要になるため、交通アクセスが良く、利便性の高い場所を探しましょう。
都心部では、アクセスの良い場所や企業が多く集まる人気の場所では賃料が高くなってしまうこともありますが、ビジネスチャンスを得るための投資と考えることも大切です。
賃料
賃料は立地にも影響されますが、オフィスの広さに比例して高額になります。まずは、利用する社員の数を元に必要となる広さを割り出し、物件を探しましょう。
一般的な企業では賃料は粗利の5〜10%に設定することが多いですが、積極的に人材を採用したり、来客が多いベンチャー企業では、それ以上の比率で考えるケースも多いです。物件をしっかりと確認し、立地や広さ、使い勝手と賃料が見合っているかどうかを検討しましょう。
一方、ベンチャー企業では事業を大きくするための費用を確保するため、なるべくキャッシュを手元に置いておきたいと考えます。契約時に必要な初期費用は、賃料の数か月分という計算をすることが多いです。賃料が大きくなると契約時に必要になる初期費用も大きくなり、多額の経費がかかります。
内装工事が必要な場合は、入居前に数か月分の賃料が発生することになります。売り上げがない状態のオフィスに投資をする形になるため、賃料が高すぎると支払えなくなる可能性があることも考えておきましょう。
デザイン性
オフィスのデザインは、企業のイメージを表しています。特にエントランスやミーティングスペースは、社内外のコミュニケーションスペースとして広く活用されることになるため、こだわりたいポイントです。
また、積極的に人材を採用したいベンチャー企業では、優秀な人材に「魅力的なオフィスだ」と感じてもらうことも重要です。さらに、デザイン性の高いオフィスは社員のモチベーションにもつながり、新たなアイデアが刺激される場所にもなります。
個性的なデザインだけでなく、色彩豊かなインテリアや緑を多用した自然をイメージしたオフィスなど、企業のイメージをオフィスでも表すことが可能です。
会議室の有無
ベンチャー企業では多くの人との対話から生まれるビジネスもあり、頻繁に会議室を利用します。会議室がない場合は、必要になるたびに外部のミーティングスペースを借りることになり、コストがかさみます。さらに移動時間などのロスも増えるため、自社で会議室を用意する場合とどちらが良いのかを検討しましょう。
ベンチャー企業がシェアオフィスを選ぶメリット
ベンチャー企業がオフィスの移転を考えているのなら、シェアオフィスがおすすめです。シェアオフィスのメリットをご紹介します。
初期費用を抑えることができる
事業拡大にコストを割くためにはオフィスにかかる初期費用を押さえ、オフィスの移転をなるべく省コストで行うことが重要です。
シェアオフィスでは、保証金などの契約時に必要になるコストが賃貸オフィスと比べて少額で済みます。また、内装や備品にほとんどお金がかからない点もメリットです。引っ越しとなると備品等の運搬費用もかかりますが、シェアオフィスなら物品が揃っているため運搬の必要がありません。
移転時に必要な、水道光熱費などの開通業務を行わなくて良い点もメリットで、引っ越し手続きのための人件費は不要です。
賃料を抑えることができる
シェアオフィスなら賃料を抑えることができます。ポイントとしては以下の2点です。
- エントランスや休憩所などは共用スペース
- 賃料の中に水道光熱費や消耗品費が含まれている
シェアオフィスでは、エントランスや休憩所は共用スペースです。自社で広い休憩所を作ろうと考えるとコストがかかりますが、共用スペースとして提供されているため費用を抑えられます。また、賃料の中に水道光熱費やコピー機のインク代などの消耗品費が含まれていて、固定費として計算しやすいのもメリットです。
人員の増加に対応しやすい
ベンチャー企業では、事業の拡大にともなって人員を増加する必要があります。シェアオフィスなら人員の増加にも柔軟に対応できるのがポイントです。
事業の拡大による人員増加を見越して広いオフィスを借りておく方法もありますが、一時的に売上に対する賃料コストの割合が大きくなってしまいます。また、人員が増えるタイミングで何度も引っ越しをしていると、売り上げが発生しない引っ越しコストばかりがかさんでしまうのでおすすめできません。
シェアオフィスなら人員の増加に合わせて柔軟に広さを変えられます。タイムラグなく広さを変えられるので、常時人材を募集しているような企業でも、タイミングを逃すことなく優秀な人材を採用できます。
コミュニティが広がる
ベンチャー企業では、社内外問わず多くの人とコミュニケーションを取り、新しいアイデアに触れることが大切です。シェアオフィスならさまざまな業種の企業の人とシェアオフィス内で出会うことができます。
シェアオフィスでは、次のようなポイントが新しい出会いのきっかけになります。
- コワーキングスペースの併設
- 無料のドリンクコーナー
- 共用の休憩所
シェアオフィス内で新しい出会いにつながる空間が複数あり、定期的に顔を合わせることで交流が生まれます。シェアオフィス内でセミナーやイベントを開催していることもあるので、積極的に利用してみるのも良いでしょう。
シェアオフィス内の人間関係が、異業種間の情報交換や人脈の拡大につながります。
ベンチャー企業こそシェアオフィスを活用するべき!
ベンチャー企業がオフィスを選ぶ際には、居抜きやレンタルオフィスなどさまざまな選択肢があります。シェアオフィスなら、コストを抑えながら人員増加に合わせて柔軟にオフィスの広さを変えられ、異業種の人とも交流できるのでおすすめです。
サービス付きシェアオフィス「VENTURE MAFIA」は五反田に2つあります。どちらも1階に交流を深められるラウンジがあり、温かみのある木材とモダンな印象のモノクロ家具を使用したおしゃれなデザインのオフィスです。
平日の日中は受付サービスもあるので、郵便物の受け取りや来客の対応ができます。また、共用部だけでなく個室の清掃サービスもあるため、ユーザーはいつでも快適な環境で仕事に取り組むことが可能です。
会議室はオプションで初期費用は不要、30分500円で利用できます。ラウンジ内にあるファミレスブースタイプの商談スペースであれば無料で利用できるので、気軽な打ち合わせも行いやすいです。
ベンチャー企業の状況に合わせて複数のタイプから部屋の広さを選べます。コワーキングスペースや専用デスクのほか、複数名で利用できる個室もあり、最大22名まで利用可能です。
立地は2オフィスとも五反田駅より徒歩3〜4分で、社員だけでなく顧客や取引先が来社しやすい環境です。
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