シェアオフィスとは何?特徴やメリット・デメリットを解説!活用例も
2022年3月30日
現代はシェアリングエコノミ-全盛時代であり、オフィスもシェアするのが当たり前になってきました。起業するにあたって、シェアオフィスの利用を考えている人も多いはずです。
この記事では、シェアオフィスとは何か、利用するメリット・デメリット、シェアオフィスの選び方・注意点、料金相場、活用例について解説します。これを読めば、シェアオフィスの利用を検討しやすくなります。
目次
シェアオフィスとは何?
シェアオフィスとは、ワーキングスペースや設備をシェアする施設のことです。語源はshared officeであり、これを略してシェアオフィスと呼ぶようになりました。
|特徴
シェアオフィスは、月額制(一カ月当たりいくらで契約して利用すること)や従量制(利用時間に応じ料金を決めて利用すること)で、個人や企業が共同利用するワークスペースです。
施設の形態としては、コワーキングスペースとレンタルオフィスが入り混じったものです。オープンスペースおよび個室の利用ができます。その他、会議室、セミナールームなどの共用空間もあります。
|歴史
以前から日本では、弁護士など士業の人あるいはデザイン事務所などは、共同でオフィスフロアを借りる習慣がありました。そして、1980年代初めに、場所や設備を備えたレンタルオフィスが始まりました。
2005年頃、ニューヨークとサンフランシスコで、正式にシェアオフィスが生まれました。そして、2010年に日本へ初上陸しています。
シェアオフィスは近年、市場拡大している業務形態です。これは、IT技術の進化で、オフィスに行かなくても仕事が出来るようになり、必ずしも出社しなくてよい会社が増えてきたのが要因です。
「フレキシブルオフィス市場調査2020」の結果によると、2010年にシェアオフィスは41件ありましたが、2020年には445件と、10年で11倍に増えました。情報未公開の案件も多く、シェアオフィスの数は、今後さらに増加する見込みです。
さらに詳しく知りたい方は、下記のリンクページをご覧ください。
レンタルオフィス・コワーキングスペースとの違い
レンタルオフィスは個人や企業が賃貸するオフィスの総称です。主に個室をレンタルする形態であり、最初から内装工事が施されており、オフィス家具も備えつけられています。
コワーキングスペースは、オープンスペースを共有する形態で、専用の固定席はなく、空いているデスクを使うイメージです。カフェや図書館と似ていますが、あくまで仕事用の空間として利用されます。
シェアオフィスは、レンタルオフィスとコワーキングスペースが入り混じったような形態で、オープンスペースと個室の両方を共有します。ただし、施設によって、オープンスペースと個室の占める割合が違います。
さらに詳しく知りたい方は、下記のリンクページをご覧ください。
レンタルオフィス、シェアオフィス、コーワキングスペースの違いとは?
シェアオフィスを利用するメリット・デメリット
シェアオフィスには、メリット・デメリット両方があり、十分に理解したうえで施設を選んでください。
■メリット
シェアオフィスには多くのメリットがありますが、一つ一つ解説します。
|いろいろなプランがある
シェアオフィスには、オープンスペースのみ利用するプラン、固定席を利用できるプラン、個室も利用できるプランなど、いろいろなパターンがあり、必要に応じたプランを選べます。
コストを抑えるために、普段はオープンスペースのみを利用し、まとまった時間が必要な時は固定席を利用、さらに情報漏洩を防ぎながら集中的に仕事する時は個室を利用するなど、目的に応じてプランを選べます。
|住所利用できる
シェアオフィスを利用すると、名刺やWebサイトにシェアオフィスの住所を記載できます。また、個人事業主が開業する場合、シェアオフィスの住所を登録できるのも利点です。また、その住所あてに送られてきた郵便物や宅配便を受け取ってもらえます。さらに転送してもらえるシェアオフィスもあります。
|登記できる
登記とは、自分たちの会社について世の中に認めてもらうための仕組みです。登記すると登記事項証明書が発行され、正式に登記した証拠になり、対外的な信用が高まります。銀行などから融資を受けやすくなるのがメリットです。
自宅を登記住所として利用すると、一般公開されるため、自宅にDMや営業電話がくるようになり、プライバシーの観点からすると不利になります。それに対し、シェアオフィスを利用すれば、プライバシーが保たれ、事がスムースに運びます。
|立地条件の良いオフィスを低コストで利用できる
シェアオフィスは、大抵都心で立地条件の良い所にあります。従来の貸事務所では賃料が高すぎて入れないような場所にオフィスが持てるのが特典です。これにより、顧客の信用度が高くなりますし、駅が近く交通の便が良いため、通勤や営業活動しやすくなります。
また社員を雇う場合、立地条件の良いオフィスだと、応募者が増えて良い人材を集めやすくなるのも優位点です。
|初期費用を抑えられる
シェアオフィスを構える際には、敷金、礼金が少なくすみ、オフィス家具購入費、通信インフラ設備費などは要りません。貸事務所だと、初期に6〜12カ月分の保証金が要りますが、シェアオフィスなら2〜5カ月分くらいで済みます。
|ランニングコストを抑えられる
都心の賃貸オフィスなら月額賃料は数十万円ですが、シェアオフィスなら2.6万円〜6.4万円とかなりリーズナブルで、水道光熱費、インターネット回線利用費も利用料金に含まれており、余分なコストがかかりません。浮いたお金は、宣伝費など売上をあげるための投資に回せます。
|会議室やラウンジを利用できる
シェアオフィスのほとんどが会議室を設置しており、必要な時だけ、利用料を払って会議室を利用できます。また、ラウンジなどの共有スペースは、いつでも利用できるので便利です。
|人脈が広がる
シェアオフィスでは、イベントやセミナーが開催され、利用している人たちの間で情報交換して人脈が広がります。お互いにアドバイスを受けたり、新しいアイデアが生まれたりし、仕事につながることもあります。
■デメリット
シェアオフィスにはデメリットもありますので、その対策も説明します。
|セキュリティに不安がある
複数の人がオフィスをシェアするため、情報漏洩などセキュリティに不安なケースがあります。予防のために、書類やノートパソコンは持ち歩くか、ロックをかけることが必要です。機密事項を扱うときは、個室を利用し、しっかり鍵をかけるなどの注意がいります。
※VENTURE MAFIAでは希望者に完全個室を提供できます
|周囲の視線や雑音が気になることがある
多くの企業がオフィスをシェアしているため、ミーティングの会話などは耳に入ってきます。これが気になり、集中できないこともあるでしょう。集中したい場合は、個室の利用が必要です。
※VENTURE MAFIAでは個室あるいは集中ブースを設けております
|住所利用や登記が出来ない場合がある
シェアオフィスによっては、住所利用や登記のサービスを利用できなかったり、有料の場合があるので、最初に確認が必要です。
※VENTURE MAFIAでは住所利用も登記も無料でできます
|シェアオフィスを利用できない職種がある
- いわゆる士業の方
- 宅建業・人材派遣業・有料職業紹介事業
- 店舗ビジネス
- 製造業
※VENTURE MAFIAでは人材派遣業の方は利用できます
シェアオフィスの選び方・注意点
シェアオフィスを選ぶ際には、立地、料金、設備、セキュリティに注意することが重要です。
|立地
シェアオフィスを選ぶ場合、地域ブランドが高い地域にあると有利になります。立地条件が良いと顧客からの信頼につながるからです。一般的には、銀座、日本橋、赤坂、虎ノ門などが人気があります。ただし、需要が高く、利用料が高くなるのがデメリットです。
|料金
シェアオフィスを利用する料金は、月額制か従量制かを検討してください。ドロップインで時々使う程度なら従量制が良いのですが、長期利用する場合は、月額制の方がお得になります。
長期利用する場合、支払いに無理のない月額料金のシェアオフィスを借りるべきです。管理費や別途サービス料も含めて検討する必要があり、一般的には、売上の10%程度の月額料金が適切とされます。
地域ブランド力の高い所は料金も高めであり、立地条件と料金を天秤にかけて、シェアオフィスを選ぶのが良いでしょう。五反田はブランド力が比較的高く、料金は低めに抑えられます。
|設備
ビジネスに必要な設備が最初から備えられているか確認しましょう。
下記のような項目をチェックしてください。
- オフィス家具、電話、インターネット回線、複合機、シュレッダーなど、どのような設備があるか、
- 会議室、ラウンジなどの共有スペースは使えるか
- 個室利用できるか
- 電話対応、受付、フリードリンクサービス
料金が同じなら、サービスが多いほど有利です。
|セキュリティ
セキュリティを高めるためには、個室利用が望まれます。個室利用できるシェアオフィスかどうか確認してください。
さらに詳しく知りたい方は、下記のリンクページをご覧ください。
シェアオフィスのセキュリティは大丈夫?確認すべきポイントを紹介
シェアオフィスの料金相場
東京のシェアオフィスの料金相場は、コワーキングスペースだけ利用の場合は、月額5,000円〜30,000円ですが、個室も利用する場合は、施設別の最低賃料(一番狭い部屋の賃料)が2.6万円〜6.4万円と、エリアによって相当に差があります。
個室も利用する場合、エリア別の月額料金相場は下記の通りです。
- 新橋エリア:64,290円~
- 日本橋エリア:43,000円~
- 赤坂・六本木エリア:40,500円~
- 青山エリア:39,000円~
- 渋谷エリア:36,900円~
- 新宿・池袋エリア:35,000円~
- 神保町エリア:25,900円~
さらに詳しく知りたい方は、下記のリンクページをご覧ください。
シェアオフィスの活用例
シェアオフィスを活用するとしたら、どのようなケースがあるか、具体例をあげて説明します。
|個人事業主・フリーランス
個人事業主やフリーランスの人は、自宅が住宅専用賃貸だと、その住所では開業できません。開業できる場合でも、地理的に不便な所だと不利になります。また、自宅だと設備を整えるのも大変であり、顧客からの信頼度が低いのがデメリットです。こういった人は、シェアオフィスを利用して開業すれば、問題解決できます。
|ベンチャー企業
シェアオフィスはスタートアップ企業の立ち上げにも向いています。初期費用を抑え、最初から仕事環境を整えられるからです。そして、浮いたお金を回転資金に使えば、スムーズに業務を開始できます。
|テレワーク
コロナ禍でテレワークが普及し、従業員が会社外で働くことが増えました。しかし、自宅でテレワークすると、時間にルーズになるなど、不都合が多く見られます。この際には、シェアオフィスを利用して、テレワークすればメリハリがつき、上手くいきます。
シェアオフィスに興味がある方へ
シェアオフィスとは何か、利用するメリット・デメリット、シェアオフィスの選び方・注意点、料金相場、活用例について解説しました。
東京にはシェアオフィスが数多くあり、利用者同士でしのぎを削っています。こういった環境下で、自社の独自性を打ち出すためには、より魅力的でおしゃれなシェアオフィスを利用することも必要です。
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